この夏の映画

今年の夏は

「パシフィック・リム」

「スタートレック イントゥダークネス」

「ワールドウォーZ」

「マン・オブ・スティール」

と俺の好みのジャンルでしかも大作がそろって充実したラインナップだった。

初めてIMAXを体験した夏でもあり、「ワールドウォーZ」以外はすべてIMAX3Dで鑑賞した。

特に「パシフィック・リム」は俺的生涯のベスト10に入るだろう作品でこの歳になってあんな内容のものにあんなに興奮するとはおもわなかったな。

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最近描いたかわいこちゃんとモンスター。

Girlmonster_2

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「聯合艦隊司令長官  山本五十六」

なぜ日米開戦に至ってしまったのかという過程を、海軍・陸軍・政府・マスコミそして一般国民それぞれの立場から歴史初心者にも分かりやすく描いている・・・・というのがまずこの映画の特徴だろう。

ただあまりに図式化しすぎたせいか、分かりやすいことは分かりやすいが全体にドラマとしてのスケール感がなくなってしまっている。
それにあくまで海軍、なかんずく山本五十六の立場からのものだから、異論もあるだろう。

ほとんどが対話場面で進むのも絵柄的にはやや地味。それでも役者が皆熱のこもった演技をしているので、わりと長い映画にもかかわらず、自分は退屈はしなかった。
山本五十六役の役所広司も硬軟使い分け、魅力的な人物像を作り上げている。
ただ泰然自若としていて、本心がうかがい知れない人物として描かれているが、観客にも最後まで何を考えているか分からないままというのはどうなのかな。

戦闘場面のCGはハリウッド品質までとはいかないが、ツボをおさえた出来でまあまあだった。
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さてこの奇妙な武士のイラストは何か・・・というのは追々明らかにします。

Emperor

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「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」

トム・クルーズの体をはったアクションがすごいし、笑っちゃうくらいのスパイ用具のガジェットも満載で楽しめるのだが、自分はいまいち乗れなかった。
ひとつには1や2にあった、騙し騙されるという緊張感が希薄なのと、もうひとつは悪役が質的にも量的にもスケールが小さいせい。
ちなみに3は見ていないのでけれど、本作は内容的に3の続編的な部分がある。イーサン結婚したんだなぁ。
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ちょっと早いが年賀状用に描いたのを。
前に描いたやつを少し手直しした。初日の出に映える小田原城と龍。

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マライア・キャリーとジャスティン・ビーバーがデュエットした「恋人たちのクリスマス」がなかなかいい。
マライアがあのお歳でこの格好というのはすごいわ。

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「タンタンの冒険」

スピルバーグ、初の3Dアニメ。realD3D方式で観賞。

見始めて思ったのは、予想していた以上に画像がリアルだということ。
キャラクターは原作にあわせて、顔の造りや頭身のバランスなどをデフォルメしてあるが、それがなければ実写に見えてしまうくらいのレベル。
髪の毛、肌の質感、目の輝きなどが本物と見まがうばかりで、アップになると時々実写の俳優が特殊メイクしてるんじゃないかと思えてくる。

リアルに見えるのは、もちろん3Dの相乗効果のせいでもある。
最初のマーケットの鏡を売っている店の前のシーンでは、そこに写る鏡像とさらに後ろの奥行きの違いがくっきりと見て取れて、普通の映画なら何ということの無い場面だけど、「スゲーなぁ」とつい見とれてしまう。
普通この手の驚きは10分もすれば、慣れてしまうことが多いが、この映画の場合はそれが最後まで続く。
何しろ監督スピルバーグと製作ピーター・ジャクソンが組んで本格的に造り出した3Dアニメの世界だ。
アクションシーンも手を変え品を変え色々やってくるし、楽しめないはずが無い。まことに眼福、眼福である。

で、それが物語として楽しめたかだが・・・まあタンタンだからなあ。
3Dアニメの効果がすごいので、ド派手な破壊とか怪獣とか宇宙船とかの登場を勝手に期待してしまうが、タンタンなのでそのようなことは起こらない。
冒険はするが文字通りたんたんと進む感じ。  でも多分原作ファンには評判がいいのではないか。
キャラクターも原画と見比べても違和感は無いし、(肝心のタンタン以外は。あれはしょうがないだろうな、へんに3枚目っぽくしてもおかしいだろうし)質感はリアルだけどどこか現実感を欠いた箱庭的な世界はタンタンの浮世離れした雰囲気に合っている気がする。
若い女性のキャラクターが一切登場しないのも原作のテイストを尊重したせいなのかな。

久々に電車でクロッキーした。

B1

B2

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「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」

元々第2次大戦中に国威高揚のための登場したヒーローなので、ベースにあるのは強いアメリカ全肯定。
その誕生ストーリーを今、娯楽映画として描くのは色々難しい点がでてくる。
でもその辺はもう吹っ切れて徹底的にアメリカ万歳のトーンでやっていて、逆にそうなると全体が皮肉めいた雰囲気に見えてくるのが不思議だ。
主人公を底抜けにいいやつに設定したのも成功している。

博士「ナチを殺したいか?」
キャプテン「僕は誰も死なせたくありません」→ハイ合格!
という感じでアメリカ人以外でも感情移入しやすいようには、なっている。
だけど、第2次大戦終盤の話で「歴史を変える様な新兵器」なんてセリフが出てくると、そりゃ原爆を連想してしまうし、使ったのはアメリカでしょ、と現実の歴史が頭をよぎることも。

最近のマーベル・コミック映画は来年の「ジ・アベンジャーズ」への布石がうたれてる部分が必ず出てくるが、この「キャプテン・アメリカ」は俺が見た中では一番「ジ・アベンジャーズ/前章」という感じがした。
トニー・アイアンマン・スタークの父親ハワード・スタークがかなり重要な役で出演しているし。
そうなったのも多分キャプテン・アメリカがキャラとして他のメンバーに比べるとやや地味なためだろう。
演じるクリス・エヴァンスもいまいち印象が弱い。いいやつには見えるのだけどね。
というか、最初にCGで加工された貧弱な身体で出てくるビジュアルがキモ過ぎて印象強烈すぎ。変身してやっと普通の人間に戻った感じがした。

RealD 3D方式で観賞。
隅々までピントがあった感じで、立体感もまずまず。
かなり早い動きでも立体感が損なわれないのがいい。
座席で飛んでくる物体に思わずのけぞってしまったのは初めてだ。
舞台でのミュージカルシーンがあるのだが、これがなかなかよかった。
あのような箱庭的なカラフルで美しいセットと3Dとは相性がいいのではないか。
3Dミュージカルというのも見てみたいな。
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ちょっとトトロ的な・・・・・

Hugahuga

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「一命」

まずは時代劇初の3Dというのに興味がいく。
というか実写でしかもアクションの少ないドラマ主体の作品での3Dという意味では世界的にもめずらしいのでは?

さてその効果の程だが、やはり「トランスフォーマー」なんかに比べるとかなり見劣りがする。
それが静的な場面の多いためか、そもそもの撮影システムの違いなのかはよく分からないが。
蚊帳越しに人物をとらえたカットが何回か出てきて、薄ぼんやりとみえる人影と手前の蚊帳との間にかすかな立体感は感じるのだが、見つめているうちにそれが3Dメガネの効果なのか、脳内変換の結果なのか分からなくなってくる。
そのなんとも控えめな3D加減が日本的であるといえばいえないことも無いけれど。
というのはこの作品、海外で3D技術に対しての賞を受賞しているのだ。

3D効果は画面内でフレームにふれずに浮揚している物に最もよく現れる。で、クライマックスで雪が降り出すと一気に3Dの奥行きが出てくる。
さらに多くの侍がワラワラと群がるこのシーンは立体感が充分あった。

「一命」は同じ原作をもとにしたかの名作「切腹」のリメイクとも言える。
「切腹」は一度見ていて、細部はあまり覚えていないが、非常に緊張感があるサスペンスとしても楽しめたという記憶がある。

今回のはどちらかというと、海老蔵の半四郎と役所広司の勘解由の対決より、悲劇に至る過程の方に重きが置かれている。
最初に提示される結末に向かって、予想されたとおりに進む物語はやや退屈に感じる部分もある。
けれど海老蔵、瑛太、満島ひかりの3人の組み合わせが、なんともいい感じなのと、三池崇史監督のいつもながらの映像で語らせる演出がうまい。
特に饅頭のくだりは不意打ちだったので、思わずグッと来てしまった。
その饅頭に対する満島ひかりの反応も実に胸に迫るものがあったし、それに続く三池監督らしいゴアなイメージで終わるシーンはこの映画の白眉だろう。

坂本龍一の音楽も控えめながら良かった。
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昨日まで小田原ではミュージックストリートという屋外ライブのイベントが行われていた。
天気も良かったので生ビール飲みながら楽しんだ。
その会場で観客をクロッキー。

Mst

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カラーのドンゴロス、小津の「彼岸花」

小田原映画祭で観賞。

「ドンゴロス」というのは、小津安二郎作品のタイトルのバックによく使われる麻の布のこと、あれをそう言うらしい。
中野翠の「小津ごのみ」という本に書いてあった。
たまたま最近読んだその本の小津映画をファッションやインテリア、色彩などデザイン的な視点で分析した部分が面白かったので、そういった見方をしてみたのだが・・・・

「彼岸花」は初のカラー作品で、いかにも小津らしい音楽と共に始まったタイトルのそのドンゴロスに書かれた文字が部分的に赤になっている。
なかなかしゃれてるなと思っていたら、なんと驚くことに映画全編がそうなっていた。
つまり、風景ショット以外の芝居がある各シーンにほぼ必ず鮮やかな赤のものが写りこんでいるのだ。
その赤と主に黒、緑、プラス少しの黄色の組み合わせで総ての場面の色彩設計が出来上がっている。

それはもう徹底していて、家の中の小道具類や着物の帯などはもちろんのこと。
(普通に考えれば赤いものなど無いだろう)会社の廊下のカットでは、わざわざ正面に消火栓を配置してある。
一度だけ出てくる病院の廊下のカットもまったく同じ。
芦ノ湖のシーンは箱根神社の鳥居のカットから始まり、佐分利信と田中絹代がすわるベンチの背には赤いペンキでチョコレートの文字が写りこんでいる。
玄関の前でタクシーを降りる何気ない場面でも後ろを赤いセーターを着た人が歩いてたりする。

自由がきくセットだとこれがさらにあからさまになってくる。
銀座のバーの看板は赤と黒の組み合わせ、内装は赤と緑、その後移動する中華料理屋も赤と緑だ。
ある意味リアリズムとは反しているのだが、初期のカラーフィルム特有の鮮やか過ぎる原色と、日本建築の縦横の直線的フォルムが相まって、何だかモダンアート的な心地よい視覚的世界を体験できた。

お話はまあ、おじさん連中が娘達にやきもきさせられるといった他愛のないものだが、さすがに小津の喜劇的なセンスが光り、芸達者が揃っているので楽しめる。
特に山本富士子のコメディエンヌぶりは素晴らしい。

今回は映画祭での上映ということで、名画座などとは明らかに客層が違っていた。
おそらく地元の人たちだろう半分以上が高齢の御婦人達。その客席の反応がいちいちなんとも素直な感じでよかった。
「あの桐タンスいいわねえ。」「ほんと。」なんていうおしゃべりもいい味付けになった。
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電車でクロッキー

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「メカニック」

ジェイソン・ステイサム主演で腕っこきの殺し屋の話と聞けば、もう派手派手バリバリのアクション映画を期待してしまうが・・
いやもちろんアクションはたっぷりあるのだが、それだけじゃないのがこの映画の魅力だ。

もともと70年代の作品のリメイクでその時チャールズ・ブロンソンとジャン・マイケル・ヴィンセント(なつかしい!今どうしてるの?)が演じていた役をステイサムとベン・フォスターが演じている。
この師弟でもあり、途中からは対立する二人の駆け引き、腹の探り合いが見所のひとつになっている。
ステイサムはいつもながらの磐石のイメージで寡黙な殺し屋にぴったり、そしてそれ以上に相手役のベン・フォスターがいい。 
この人は「3時10分、決断のとき」の時が印象深いが、あの役と通じるような、人間的な弱さの中に狂気が潜んでいるような人物を実に情感豊かに演じている。

中盤、彼が初めて一人で仕事をするシークエンス。
標的に近づき取り入っていく過程で、ステイサムへの劣等感と対抗意識が描かれ、壮絶なアクションへと続く場面はこの映画の最高の見所だろう。
標的役の大男の役者も特異な風貌で見事なキャラ立ちだし、このシークエンスに至るまでに周到に伏線を張る演出も素晴らしい。

ステイサムがクラシック好きでシューベルトのピアノソナタなんかを聴くために、みるからに高そうなターンテーブルのプレーヤーを持っている。
そこへ初めて家にやってきたベン・フォスターがいきなりキュッキュッとDJ風に手で回そうとして、「2度とさわるな!」と怒鳴られるという場面の演出なんか、これだけで2人の性格の違いをよく表している。
そんな映画ファンが喜びそうな小技がちょくちょく出てきて、上映時間は短いけど実に楽しめたタイトな作品だった。
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前々回から製作過程をのせているた怪獣絵、一応出来上がり。
一応というのは、このサイズならこれでいいんだけど、最終的にA3でプリントしようと思っているので、もう少し描き込まなければならないので。
デイダラボッチ的な怪獣です。

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「スーパー!」

気に入った映画なんだけど、その面白さを伝えるのが難しい。

ストーリーは奥さんをギャングの男に盗られたさえない主人公が、コミックのスーパーヒーローにヒントを得て、自作の衣装のオリジナルヒーローになりきって奪還を試みる。
さらにそれにコミック店のスーパーヒロインなりきり願望のあるオタク女が一枚加わって大暴れ・・・という。

これだけだとコメディに思えるだろうし、まさにそうで自分もゲラゲラ笑いながら見ていたんだけど、単にそれだけの作品ではない。

ひとつには暴力シーンの描写がかなり残酷度が高いというのがある。ちょっと見ていて引いてしまうくらい。
これは多分意図的で、そのせいで主人公達の活躍の狂気じみた面が強調されてくる。
最初の出血シーンを見たとき、なんだかデ・ニーロの「タクシードライバー」を思い起こさせるなぁ、と感じたのだけれど、レヴューを見るとそう思った人は何人かいるようだ。

主人公は厳格なキリスト教の教えのもとに育ち、子供のころから個人的に神様の預言をたびたび聴いている。
相棒のオタク女はスーパーヒロインになりきってスイッチが入るとヴァイオレンスの制御が利かなくなる。
ようするに2人共明らかに狂っているのだが、そのキ印の視点から描かれた物語がコメディにもなり、ぞっとするほどの残酷さを見せることにもなる。

さらにやっかいなのは、最後にはなんか癒された気分で終わるというところ。
唐突なラストの展開には、「えっ」と思ったが、なるほど彼が心の平安を得るにはあれ以外の状態は無いだろうという気はする。

ギャングの男をケヴィン・ベーコンがやっていて、これが登場シーンから抜群の安定感。あれはもう「ケヴィン・ベーコン」という一種のキャラクターだよな。

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サンプル用に描いたイラスト

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今度怪獣が出現するのはここの予定・・・・

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「コクリコ坂から」

やっぱり「絵」を見てしまうのだよなぁ。いつもながら背景画の描きこみがハンパじゃないせいもあるが。
昭和30年代風の港町と商店街の雰囲気とか初めて「カルチェラタン」に入る時の日差しの加減とか素晴らしかった。
あんまり丁寧に描きすぎて、キャラクターとの関係でバランスがおかしいんじゃないかと思えるところもあったくらい。

例えば、主人公達が理事長の東京の会社を訪ねるというシークエンスがある。
廊下で待っているシーンの時点で、壁のポスターとか積み上げた本とか、当時の資料から再現したのだろうなと思える小物があちこちにばら撒かれていて、キャラの演技よりそっちに目がいってしまう。
しかもその複雑な空間をいくつかの違ったアングルから描き分けているし。
そのあと応接室に入るとキジの剥製の置物があるのだよ。
いかにも戦後新興した企業人らしい社長の趣味を表しているのだろうが、これが一瞬キャラ越しに後ろに見えるシーンで、あまりに立体感のある描きこみのせいか、自分の目にはキャラより前にあるように見えてしまった。

そう感じるのは、逆に言えば今回はキャラの描写が全体的に「薄く」感じたためでもある。髪の毛の線なども少ないし。
気になったのは耳。
よく耳の穴を簡略して描くのに「の」の字風に描くが、この作品では「ノ」の字なのだ。体型なども簡略化された感じで、俊と生徒会長がトイレで並ぶ場面ではメガネ以外はほぼ同一人物。
そのような方向性のデフォルメした表現を目指したのは理解できるが、それが背景画ややたらリアルな足音などとちぐはぐな感じがした。

ゲドは見ていないが、やはりハヤオさんとは全然ちがうなあ。ポニョは話は分からんところがあったが、アニメの動きの楽しさとエモーショナルな盛り上がりはあった。
コクリコはお話の構成はしっかりしているが、アニメらしい見せ場があまり無い。
クライマックスで港にオート三輪で急ぐシーンが始まって、「キター!」と思ったらちゃんと交通法規遵守するし・・・
ルパンだったら反対車線突っ走るだろう、と思ってもそういう映画ではないよな。
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町内の商店街の看板を新しくすることになって、その素材を描いている。
で、久しぶりに書道用の筆をつかって、小田原城を描いた。

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あと波を描いたのだが、丸い部分がうまく行きそうに無いので、こちらはストロークを取り込んで、イラレで描いた。

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あと同じタッチで神輿も描くのだ。

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